歯周病と喫煙の関係

こんにちは!せきれい歯科クリニックの院長 太田です。

 

歯周病になるにはさまざまな要因があります。

今日は、数ある中の1つである歯周病と喫煙の関係についてお話します。

 

 

最初に結論から申しますと、歯周病にとって喫煙のリスクはとても大きなもので、危険因子の代表とも言われています。

 

吸う人は吸わない人に比べて、歯周病になりやすく、進行速度も速くなります。

なおかつ、治療をしても治りにくいことも分かっています。

まずこの事実を皆さんは理解してください。

 

喫煙がなぜここまで悪影響なのか?

具体的な理由として挙げられるのが下記の3つです。

 

  • 歯ぐきの血流が悪化し、歯ぐきに酸素や栄養が十分に行きわたらない
  • 歯ぐきの抵抗力が弱まり、細菌を撃退する白血球の働きが弱くなり免疫力が低下
  • 唾液の分泌が抑えられるため、歯にプラークや歯石が付着しやすくなる

 

◯ニコチンについて

 

タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200〜300とも言われます。

 

 

 

タバコに含まれる有害物質の代表とも言えるニコチンについて焦点をあてていきます。

 

ニコチンは一種の神経毒で、血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になります。

さらに体を守る免疫の機能も狂わせますので、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。更に傷を治そうと組織を作ってくれる細胞(線維芽細胞といいます)の働きまで抑えてしまうので、手術後も治りにくくなります。

 

このようにニコチンは喫煙によって歯周病にもたらされる悪影響の主要因子と言えます。

 

また審美的な観点からも、ニコチンは歯の表面に付着して残り、歯の黒ずみといった原因にもなり得ます。

 

◯禁煙の効果

 

喫煙の習慣があるからといって諦める必要はありません。

禁煙することで、この危険性が下がっていくことも研究で明らかになっています。

 

 

 

 

歯周病にかかるリスクはおよそ40%も減少します。

手術後の治療経過も禁煙者は非喫煙者とほとんど差が無くなります。

 

ちなみに喫煙者にとって気になる肺ガンにかかるリスクに目を向けると、喫煙者は非喫煙者の4.5倍かかりやすいというデータがありますが、禁煙すると4年で2.0倍、5年で1.6倍、10年で1.4倍と着実に落ち着いてきます。

 

◯まとめ

 

タバコを吸う人は、吸わない人に比べて歯周病にかかりやすく、歯周病の進行も早く、歯周病治療を行っても治りにくい傾向にあることが研究で明らかになっています。

 

タバコを吸っている方は、吸っていない方と比較した場合、歯周病が改善しない確立がとても高いため、治療に専念する場合は、まず禁煙から始めることをおすすめしています。

 

当院では患者さまお一人おひとりに合わせて、治療からその後のサポートまでしっかりと行います。

 

 

せきれい歯科クリニック

問い合わせはこちらから

お電話:0566-73-4188

WEB:https://www.sekirei-dent.jp/contact/


© Sekirei Dental Clinic