歯医者が敢えてお伝えするインプラントのデメリット

こんにちは!せきれい歯科クリニックの院長 太田です。

 

今回は、インプラントのデメリットついてお話ししていきます。

インプラントには様々なメリットがあり歯を失った場合におすすめの治療法ですが、その一方であまり語られることのないデメリットも存在します。今回は敢えてこのデメリットをお伝えすることで、インプラント治療を検討なさる上でご参照いただければと思います。

 

〇インプラント治療最大のメリット

インプラントは歯を失った箇所の顎の骨にインプラント体とよばれる人工歯根を埋め込み、その上から人工歯を被せる治療方法です。インプラントにおける最大のメリットは、天然歯と同じような審美性、機能性、耐久性をもつことです。

 

〇インプラントのデメリット

噛む感覚が天然歯と全く同じ、というわけではない

インプラントは機能性にも優れており、咬合力も天然歯とほぼ同様ではありますが、だからといって全く同じ感覚で噛めるというわけではありません。天然歯には歯根と歯槽骨(歯を支える骨)の間に歯根膜とよばれるクッションの役割をするような組織がありますが、インプラントにはそれがないため、噛んだ時の衝撃は直接骨に伝わることになります。このことにより多少の違和感を感じる場合がありますが、次第に慣れていきます。

 

治療期間が比較的長い

ブリッジや入れ歯などの治療方法が概ね数週間で治療が完了するのに対し、インプラントでは数ヶ月~1年程度の時間を要します。インプラント治療で行われる2回の手術はそれぞれ日帰りで行うことが可能ですが、インプラント体が歯槽骨と完全に結合するのを待つ時間が必要であるため全体の治療期間が長くなるのです。結合を待っている間は仮歯を入れるため、インプラント体が露出することはありません。仮歯を入れることで見た目もさほど気にならなくなりますので、ご安心ください。

 

メンテナンスをしないと抜け落ちる可能性がある

インプラントは一度入れたらそれで一生もつものではありません。平均的な寿命は10年から15年程度といわれており、この長さもメンテナンスをきちんと受けているかどうかに左右されます。メンテナンスを怠りプラークが付着したままになっていると、インプラント周囲炎を生じ、最悪のケースではインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。したがって、インプラント治療が完了したあとも、毎日の丁寧なセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

 

 

治療費が比較的高額になる

インプラント治療には健康保険が適用されないため、全額自費での診療になります。そのため、治療費は比較的高額になりやすい傾向にあります。内訳として、検査費用、手術費用、インプラント体の費用、被せ物の費用、メンテナンス費用などが挙げられます。ただ、これらは一括で支払わなければならないものではなく、分割やデンタルローンの利用が可能です。また、インプラント治療は医療費控除の対象になるため、申請すれば税金の一部が還付されます。領収書などを残しておき、このような制度も活用しましょう。

 

まとめ

このように、インプラント治療にはデメリットも存在しますが、それを解消する方法も存在します。治療のメリットとデメリットをしっかりご理解いただき、疑問点やご不明点はいつでも担当医までご相談ください。

 

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