インプラントは外科手術が必要とされる治療方法です。近年では使用される素材や、治療技術が向上しており、インプラントを選択される方が増えています。しかし、インプラントは高額な治療のため、失敗はしたくないもの。そこで、インプラントのトラブルを防ぐために手術前に知っておきたいことを紹介します。
インプラント失敗?トラブルが起きる原因
インプラントは、失った歯を補うために行う治療方法として確立されていますが、ごく一部の方は、インプラント手術後に脱落といったトラブルが起きてしまいます。原因と考えられる事例を紹介します。
十分な検査を行っていない
外科的手術を行うために、事前に十分な検査を行います。
インプラントに必要な検査は
・問診(既往歴など)
・レントゲン撮影
・CT撮影
・むし歯、歯周病検査
・血液検査
・血圧測定
を行うことが一般的です。なかでもCT撮影は神経と血管の走行や、骨の厚みを把握するために必要な検査です。トラブルの原因になるケースでは、十分な検査を行わずに手術を行い、神経が傷ついてしまったなどが挙げられます。
トラブルを防ぐためにも、検査を十分行う歯科医院でインプラント治療を受けることをおすすめします。
糖尿病、歯周病に罹患している
インプラントは90%以上の方が、骨と結合するとされていますが、骨密度が少ない方や、糖尿病や歯周病に罹患している方は、インプラントと骨が結合せず、脱落してしまうケースがあります。
歯周病に罹患している方は、歯周病治療を受けてから、インプラント手術を受けることが望ましいとされています。また日頃の歯磨きを怠らないようにする必要があります。
喫煙をしている
たばこは血流を悪くし、骨と結合の妨げになる可能性があります。
インプラントをご希望されている方で、たばこを吸われている方には禁煙指導を行い、インプラント手術を受けていただく流れが一般的です。
メンテナンスを怠っている
インプラント手術後で大切なのは、しっかり歯磨きを行い、歯科医院での定期的なメンテナンスを行うことです。
メンテナンスを怠ってしまうと、インプラントと歯肉の間に汚れが蓄積し、「インプラント周囲粘膜炎」や「インプラント周囲炎」を引き起こし、脱落の原因となります。
まとめ
インプラントと骨が結合する割合は、上下とも90%以上と高い数値ですが、何かしらの理由で結合されず、脱落するケースがまれにあります。そのため、事前の診査診断は非常に大切になります。
インプラントの失敗を防ぐために、しっかり検査を行い、お口全体を把握する歯科医院を選択しましょう。