こんにちは!せきれい歯科クリニックの院長 太田です。
今日は心理的な刺激によるストレスと歯周病の関係についてお話します。
現代社会で生きる我々は、知らず知らずのうちに様々なストレスにさらされています。
現代社会はストレス社会とも言われるように、多くの人がストレスに晒されながら生活をしています。
今回のテーマである歯周病とストレスの関係と聞いても、おそらくほとんどの人はストレスと歯周病がどのように関係があるのか、なかなか想像できないのではないでしょうか?
結論から申しますと、ストレスは歯周病にも悪影響を与えると言えます。
ここからは、ストレスが歯周病にどのような悪影響を与えるのかについてお話ししたいと思います。
◯身体のメカニズムに影響を与える
人がストレスに晒されると、主に交感神経が優位になり唾液の分泌が減少します。
交感神経が強く働くと、血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。
一方、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少。瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります。
唾液の中には、ラクトフェリン、リゾチーム、免役グロブリンなど、様々な歯周病菌に対する免疫物質が含まれています。唾液の分泌量が少なるなることは即ち、口の中の自浄作用が低下し歯周病菌が活発になってしまうことを意味します。
さらにはストレスをうけると、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモン分泌され、副腎からコルチゾールに代表される副腎皮質ホルモンの分泌量が大きく増えてしまいます。
コルチゾールは、免疫活動を担っているリンパ球の働きを低下させます。
リンパ球の働きが低下することで、免疫力が低下し歯周病の原因となります。
以上のように、免疫力の低下によりストレスは、歯周病を進行させる可能性があるのです。
◯食いしばりや歯ぎしりを引き起こす
ストレスが原因で食いしばりや歯ぎしりが起こることがあります。
食いしばりや歯ぎしりは、歯の歯周組織に炎症を引き起こすような強い力が加わり、歯周病の進行を加速させてしまうのです。これを咬合性外傷と言います。
日中の食いしばり・歯ぎしりに対しては、ご自身で意識して咬まないように気を付けることはもちろん、就寝中の歯の食いしばり・歯ぎしりは、意識的に予防することは難しいです。
そのため、有効な対処法の一つとして、マウスピースを口腔内に装着することで、歯や歯周組織にかかる負担を減少させることができます。
歯ぎしりや食いしばりの傾向が見られる方は、歯科医院で指導・処置を受けることをお勧めします。
◯まとめ
ストレスは、様々な病気に関与しますが歯周病も例外ではありません。歯周病も早期発見と早期治療、そして何より予防が大事です。ストレスをご自身の趣味や運動で解消させ、規則正しい食事と睡眠を心がけることも、お口の健康を守るには大切なことなのです。
歯周病は静かに進行していきますので、信頼できる歯科医院で定期的なチェックを受けることをお勧めします。
当院では患者さまお一人おひとりに合わせて、治療からその後のサポートまでしっかりと行います。
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