こんにちは!せきれい歯科クリニックの院長 太田です。
2023年を迎えるにあたり、年末年始でお酒を飲む機会も多かったのではないでしょうか?今日は、歯周病と飲酒の関係についてお話します。
皆さんは飲酒をした際に、顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたり、脈が速くなったり、または頭痛やめまいなどを感じることはありませんか?
こうした身体に対しての影響の原因は何かと申しますと、アルコールが分解されてできる【アセトアルデヒド】という成分に含まれる毒性に起因するのです。
人間の身体にはアセトアルデヒドを分解して排出する機能があるのですが、それには個人差があり、分解能力が低い人は上記のような症状が出やすいのです。
ではその分解能力の違いの原因は何か?
それは一人ひとりの酵素活性の高さによって分解能力が決まるのです。
分解酵素の1つであるALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)という活性酵素には、
- 個人差が非常に大きいこと
- 酵素活性は遺伝によって決まっていること
この2つがこれまでの研究で明らかになっています。
この酵素のタイプを大きく分けると、以下の3タイプが存在します。
お酒に強い活性型(GG型) | 日本人では56% |
すぐ顔が赤くなる不活性型(AG型) | 日本人では40% |
アルコールを受け付けない失活型(AA型) | 日本人では4% |
対照的なデータとして、白人や黒人の人々は、ほぼ100%が活性型でお酒に強い方が多いとのことです。
上記の活性型と歯周病の関係を研究したある結果によると、お酒を飲んで顔が赤くなる人の歯周病リスクは、飲まない人の4.28倍も高くなることがわかっています。
一方、お酒を飲んで顔が赤くならない人は、飲まない人と同程度のリスクと言われています。
結論としては、お酒を飲んで顔が赤くなる方は、歯周病になりやすい方と言えます。
(※お酒に強い人は歯周病リスクが低く、予防をしなくても大丈夫と言うことではありません)
そのような方は、身体に無理のない範囲で、お酒と上手なお付き合いをしつつ、歯周病からお口の健康を守るためにも、より一層歯周病予防に力を入れられることをお勧めします。
また多くの場合、お酒を飲んだ後は歯を磨かずにそのまま酔って寝てしまう、又は歯磨きを疎かにしてしまう事が多い事から、そのことも歯周病を進行させる原因の一つと言える可能性もあります。そうならないように注意してくださいね。
定期的な歯科医院でのメインテナンスを行うようにしてくださいね!
当院では患者さまお一人おひとりに合わせて、治療からその後のサポートまでしっかりと行います。
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